今年9月に3年ぶりとなるULTRA JAPANが開催されましたが、参加された方も多いのではないでしょうか。EDMの野外イベントといえばULTRA JAPANを想像される方も多いと思いますが、今回はハウスミュージックに特化した野外フェスBody&SOUL Live in Japanを紹介したいと思います!
Body&SOULとは
Body&SOULは1996年からNY(ニューヨーク)でスタートし、世界中のディープハウスやダンスミュージックシーンをリードし続けてきたパーティーです。
日本では2002年に初めて、六本木のクラブvelfarreでBody&SOUL Live in Tokyo 2002が開催され、その後ageHaなどの大型クラブや両国国技館、晴海客船ターミナル等、様々な会場に場所を移しながら開催を続けてきました。そしてパンデミックを経て日本で4年ぶりの開催となる2022年は、NYのブランドManhattan Portageの提供を受け、Manhattan Portage presents Body&SOUL Live in Japan 2022として日本へやって来ます!今回はイベントの特徴や、このイベントに参加するアーティスト、楽しみ方について紹介していきたいと思います!
イベントの特徴
何と言っても1番の特徴はNYを代表するハウスDJのJoaquin"Joe"Claussell(ホアキン・ジョー・クラウゼル)、Danny Krivit(ダニー・クリビット)、François K.(フランソワ・ケー)の3人によるB2B(ビートゥビーまたは、バック トゥ バック)でパーティーを構成しているところ。B2Bとは、2名以上のDJが1曲ずつ交代でプレイするスタイルです。Body&SOUL では3人がそれぞれの感性で選曲し、インスピレーションで応えることで、最高のグルーヴが作られていきます!B2Bには何と言ってもDJ同士の信頼関係が欠かせません。複数人でプレイすることで思わぬ展開やハプニングもありますが、それも良いスパイスとなって単独プレイにはない面白さが生まれます!
主な出演アーティスト
DJ:Joaquin"Joe"Claussell(ホアキン・ジョー・クラウゼル)
幼少の頃から母親や年上の兄弟たちの影響で数々の著名アーティストの音楽を聴きながら育った彼。大人になり、NY随一のダンスミュージック専門レコード店Dance Tracksの若き経営者となった後、90年代初頭にレーベル”Jungle Sounds”を立ち上げました。このレーベルから発表されたInstant House名義での一連のヒット作「Over」「Awade」「Lost Horizon」のプロデュースを通じて彼はハウスミュージックシーンに頭角を現わすこととなります。さらに1996年にはInstant Houseのディープなトライバルサウンドのコンセプトをさらに進展させた”Spiritual Life Music”を設立。アフリカン、ブラジリアン、ジャズ、ロック等全ての要素を感じさせる生楽器の普遍的かつスピリチュアルなグルーヴに重きを置く作品を、数多く世に送り出しました。最近ではNYのブルックリンにCosmic Artsというクリエイティブスペースをオープンし、音楽以外に映像やライヴペインティングなど芸術全般をプレゼンテーションする場所を提供しています。ジャンルの枠を超えて、ミュージシャン、DJ、アートとその全てをクリエイティブに、そして熱意をもって取り組む彼は芸術のリーダーと言えるでしょう。
Joaquin"Joe"Claussellのおすすめ曲 - Joaquin"Joe"Claussell/ With More Love (The Unreleased Cosmic Arts Piano Version)
DJ:Danny Krivit(ダニー・クリビット)
幼少期から音楽に囲まれた環境で育ち、14歳の時すでに父の経営するバーNinth CircleでDJを開始。父がオープンした第二のクラブOnesで成功を収めると、その後も有名なクラブでのプレイを通じて多くのDJたちとの交流を深めていきました。79年にクラブROXYではオープニングから4年間にわたってレジデントDJを務め、その後も名だたるクラブでプレイを続け、ハウスレジェンドとしての確固たる地位を確立。96年にJoe Claussell、François K.と共にBody & SOULをスタートさせました。また、リミックス、リエディットを手がけ、プロデューサー、リミキサーとしても数多くのクラブアンセムを残しています。他のDJからも称賛される彼のスイートでピースフルなDJプレイに注目です!
Danny Krivitのおすすめ曲 - Earth, Wind & Fire - Brazilian Rhyme (Danny Krivit Re-Edit) (Slayd5000)/ Danny Krivit
DJ:François K.(フランソワ・ケー)
François K.ことFrançois Kevorkian(フランソワ・ケヴォーキアン)はフランスで生まれ育ち、1970年代フランスからNYへと移住。DJ、プロデューサー、リミキサーとして活動を開始しました。NYの有名クラブでレジテントDJやゲストDJを務めながら、70年代後半〜80年代前半にかけNYサウンド黄金期を代表するレーベルから多くのリミックスを手がけ大ヒットを記録。92年には、Larry Levanの生前最後の日本ツアー""Harmony Tour""で共にプレイ。94年にレーベルWave Musicを設立しました。96年にJoe Claussell、Danny Krivitと共にBody & SOULをスタートさせ、2003年には新たにダブをコンセプトにしたパーティーDEEP SPACEを開始し、精力的に活動を続けています。2022年はオンラインさっぽろ雪まつりの エクスクルーシブ・バーチャル・セットでゲスト出演を果たしました。また、彼は親日家としても知られており、奥さまが日本人ペインティングアーティストのTomoko Kevorkianであることもファンの間では有名な話なのだとか。WAVE MUSICやBody&SOULのアートワークは、なんと奥さまが担当しているのだそうです。ディスコ、ハウス、テクノ、レゲエ、ダブ、ドラムンベース、R&Bなど様々なジャンルを取り入れ、オーディエンスを果てしない音楽の旅へといざなう彼のプレイは多くの人を魅了し続けています!
François K.のおすすめ曲 - François K./ awakening
Lighting:Ariel(アリエル)
パーティーの盛り上げ役として楽曲の魅力を何倍にも引き出してくれるライティング・オペレーター。
ライティングマスターと呼ばれる彼は、楽曲に対する深い知識と高いクリエイションの持ち主です。彼のライティングスキルはJunior VasquezのSound Factory、Frankie KnucklesやLouie VegaのSound Factory Bar、Danny TenagliaのVinylなどで積み上げられてきました。現在はFrançois K.のDeepSpaceパーティーや、Danny Krivitの718 Sessionsで彼のライティングを体感する事ができます。Body & SOUL でもArielの人間味溢れるライティングはパーティーを構成する重要な要素として欠かせません!
イベントを楽しもう!
2002年、イベント開始当初は屋内イベントだったBody&SOULも2007年にはお台場の特設広場で初めて野外開催を実現し今に至ります。そして野外ならではの開放的な会場には音楽以外にも様々なエリアが併設されています!まず、レコードから古着や雑貨、踊り疲れた身体に優しいマッサージまで体験できるマーケット。さらに、親子で楽しめる充実のキッズエリア。こちらは「遊びから学び!」をテーマに全国の音楽フェスのキッズエリアを手掛けるSMILEKIDS GROUPがオーガナイズ。親子でDJ体験を楽しめる各種ワークショップに加えて、子供たちの耳を守るイヤーマフの販売や、おむつ替え・授乳スペースなども完備されており、家族でも安心して楽しめるようになっています!
まとめ
1996年、サンデー・アフタヌーン・パーティーとして始まったBody & Soulは、今では世界で最も音楽的影響力を持つパーティーの一つとなり、ハウスミュージックシーンを語るうえで欠かせないものとなりました。DJやライティング、ダンサーなどの出演者やパーティーに関わる運営スタッフも、人種的・性的・年齢的・経済的に分け隔てなくミックスされ、来場者も音楽を心から愛し、両者が一体となってフレンドシップに溢れた空間となっているBody&SOUL。行ったことがある方もそうで無い方も、大人から子供まで何度行っても新しい発見のあるイベントとなっていますので、ぜひ一度足を運んで見てくださいね!
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