速いビートを刻むベースラインが特徴的なドラムンベースは、以前からクラブミュージックには欠かせないジャンルの1つで、最近になって再燃している傾向にあります。
その理由は、近年のクラブミュージックシーンをリードするEDMと融合した曲の登場で、それによってドラムンベースというジャンルが新しい時代に突入したとも表現できそうです。
ここでは、そのような曲も含めた現在のクラブシーンで人気のドラムンベース曲を紹介していきます。いずれも抑えておきたい曲ばかりです。
SIGMA/Stronger
2017年の初来日ライブも大盛況だった英国のドラムンベースユニット、SIGMAによる楽曲です。クラブミュージックが好きな人なら、このSIGMAという名前は知らなくとも彼らによるいずれかの楽曲を必ず聴いたことがあると言ってもいいほどで、地元英国のヒットチャートではプラチナディスクを何度も獲得しているほどの存在です。
そのSIGMAが送るこちらのStrongerは、一部ゲームミュージックのようにも聞こえるEDMの要素がたっぷりと詰まった疾走感が魅力で、何度もヘビロテしたくなるドラムンベースの傑作だと高い評価を得ています。
Flava D/Snakebite
Danielle Goodingという名義での活動もある、音楽コンポーサーとして有名なFlava Dによるドラムンベース曲です。同氏は以前より音楽のジャンルとしてガレージロックの楽曲を多く輩出してきましたが、そこからヒントを得たと言われているドラムンベース曲にも定評があります。
こちらのSnakebiteは一本調子ながら、ビートの切れのよさと、タイミングよく入るエレクトリックな効果音がそれにアクセントを加えており、最後までダンスフロアを熱くさせてくれる楽曲です。
Lauv/26
ジャンルとしてドラムンベースとは呼ばないかも知れませんが、その要素をふんだんに取り入れた、最近のクラブシーンでのプレイも多い楽曲です。Lauvは2022年の誕生日で28歳を迎え、この曲のリリースも同年ですが、タイトルの「26」には26歳当時の自分を回想して作ったという意味が込められています。
同氏は2015年にデビューしたロサンゼルス出身のシンガーソングライターです。そのデビューからしはらくはあまりクラブシーンで名前を聞くことはありませんでしが、自身の努力によって、このタイトルにもある26歳になった2021年にはすっかり有名アーティストに成長し、本国アメリカのダンスシーンを席巻するようになりました。この楽曲ではそれまでの道のりと言えるから、26歳にして大金持ちになってしまった自分を素直に歌っており、等身大のLauvを感じ取ることができるその歌詞にも注目です。(上のリンクから歌詞の日本語訳を見ることができます)
Pendulum/Hold Your Color
こちらもボーカル入りのドラムンベース曲です。歌詞を聴かせるというよりも、それを効果やアクセントとして使っている点がとてもカッコよく、特徴的なドラムのビートが心地よい疾走感を与えてくれます。
Pendulum(ペンデュラム)は2002年に結成され、この2022年で活動20周年を迎えるオーストラリア出身の現6人組によるミュージックグループです。EDMの流行りをいち早く取り入れたドラムンベース曲によって近年のクラブシーンに欠かせないアーティストだと言える存在です。活動拠点である英国ではヒットチャートの常連で、海外ツアーも積極的に行っているグループです。
Danny Byrd featuring Zarif/California
ドラムンベースのコンポーサーとして英国で名高いDanny Byrdが、同国の女性シンガーソングライターのZarifを迎え入れて完成させた楽曲です。Zarifはギターやベース、キーボード、ドラムなどで構成されたエレクトロニックな9ピースバンドのボーカルとしても活躍しており、曲によってはギターやキーボードの演奏を担当することもあります。
まるで特殊効果のようにも聴こえるZarifによるボーカルがとても心地よく、クラブシーンで流すことを念頭において作られた曲だけのことはあり、ドラムンベースの魅力を存分に味わうことができます。同ジャンルのクラブミュージックの中でも、Danny Byrdのセンスの詰まった傑作だと評判の高い1曲です。
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