『落ち着いた・チルな雰囲気が特徴のヒップホップ』のカテゴリーの1つ『Lo-Fi HIPHOP(ローファイヒップホップ)』日本国内でも、2018年頃から浸透し始めて「普段ヒップホップは聞かないけど、ローファイヒップホップは聞くよ」なんて人も増えてきました。
そんな、ローファイヒップホップについて深掘りしていきます!後半では、オススメ日本人アーティストも紹介するので、お楽しみに!
ヒップホップは元々ローファイ・サウンド!?
ローファイ・ヒップホップの歴史について振り返ると、実はこれが「新しいサウンド」ではないことがわかります。サウンド的に言えば、ヒップホップは「ローファイとして始まり」、ヒップホップのベースと言われる「ブーン・バップ」が物語っています。
ヒップホップにおけるローファイ・サウンドの普及に大きく貢献したアーティスト・プロデューサーは、「Pete Rock(ピート・ロック)」「J Dilla(J・ディラ)」に加えて、日本人プロデューサーの「Nujabes(ヌジャベス)」が代表格とされます。彼らの作品はインストゥルメンタルと表現されることも多く、インストゥルメンタルファンがローファイ・サウンドを2018年以前より好んでいた印象です。
ローファイ・ヒップホップ・ラジオが人気のきっかけ?
ローファイ・ヒップホップの魅力の1つに、「落ち着いた雰囲気で親しみやすい」ことが挙げられます。その魅力は「リラックスタイムのBGMにしたい」「勉強や作業時間のBGMにしたい」といった生活の一部に取り入れられる要因となります。
それを叶えたのが、「YouTubeのライブ機能」でした。ラジオのようにいつでも手軽にローファイ・ヒップホップを楽しめるチャンネルは重宝され、一気に人気を博します。延々とループするゆったりとしたチルなサウンドと、ポップなアニメーションの組み合わせが見事にマッチし、同様のスタイルで配信を続けるチャンネルが台頭しました。
ローファイ・ヒップホップの特徴は?
ローファイ・ヒップホップは、「ヒップホップとジャズの融合」とよく言われます。80年代のミュージックシーンをルーツとする「ノスタルジックな雰囲気」が特徴です。しかし、近年では少し進化も遂げています。
ドラムビート・ヴィンテージボーカル・ノイズ・トロなシンセサイザーなどが加えられることが多くなりました。全て似ているというわけでありませんが、共通する要素が多く、軽く聞き流しただけでは、他の曲と区別がつかないといったことはよくあります。
しかし、作業や勉強をしたり、リラックスしたりするのには、「チルな雰囲気をはじめとする共通の要素」が適しているのだと思います。このことが、ニッチなファン層を集め、メインストリームとしても安定したことの大きな理由の1つでしょう。
オススメの日本人アーティスト1 : Nujabes
Nujabesは、日本人レコードプロデューサー・オーディオエンジニア・DJ・作曲家・アレンジャーとして活躍しました。
ヒップホップとジャズからサンプリングしたインストゥルメンタルミックスを制作し、3枚のソロアルバムもリリースしています。
2004年には渡辺信一郎監督のアニメ「サムライチャンプルー」シリーズのサウンドトラックの制作に携わりました。
Nujabesは、チルホップの「ゴッドファーザー」と呼ばれていて、特にShing02とのコラボレーションはチルホップのバイラル・ムーブメントを巻き起こしました。しかし、多大な影響を与えたパイオニア は、2010年2月26日、36歳で交通事故により死去しています。
Nujabes - Luv(sic) Part 2 feat.Shing02 [Official Audio]
オススメの日本人アーティスト2 : re os
re os(リ・オーエス)は、元々REO MATSUMOTOとしても活動しています。メルボルンとウィーンを拠点とする横浜出身の日本人ミュージシャン、ヒューマンビートメーカー、ハンドパン奏者、ディジュリドゥー奏者、音楽プロデューサー、アーティスト。
NY、メルボルンで3年間路上演奏を中心に修行を積みます。
メルボルンにて松本族、さらにはBREATH TRIOというバンドを組み、2枚のアルバムをリリースし、8000枚以上のアルバムを手売りのみで売り、表現の場を路上からステージに戻します。
今日に至るまで計1万枚以上のCDを売り、ヨーロッパツアーを4回、ロシアツアーを3回、日本ツアーを4回、世界14カ国41都市でゲスト出演やコンサートを行う世界的アーティストです。そんな彼が、ローファイ・ヒップホップ・トラックメイカーとして活動する名義がre osです。
re os | REO MATSUMOTO / FRESH PACK LIVE!: presented by astrollage
DIYも人気なローファイ・ヒップホップ
以上、【HIPHOP】ローファイ・ヒップホップについて深掘り!オススメ日本人アーティストも紹介!でした!かんたんにミキシングをアレンジしたり、サウンドを追加できたりする、ローファイ・ヒップホップをDIYするアプリも人気なので、興味がある方は自分だけのサウンドを作ってみてはいかがでしょうか?是非、皆さんも生活の一部にローファイ・ヒップホップを取り入れてみてください!
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