90年代の洋楽ヒップホップクラシック。
クラシックとは古き良き名盤、時代を超えて認められる名作の事です。今回はそんな90年代の洋楽ヒップホップを代表する名盤を5曲紹介していきます。洋楽ヒップホップを語る上で、絶対に外せない名盤ばかりなのでお見逃し無いように。
I Got A Love/PETE ROCK & C.L.SMOOTH
1曲目はPETE ROCK & C.L.SMOOTH(ピートロック・アンド・シー・エル・スムース)の「I Got A Love」です。アルバム「The Main Ingredient」の5曲目に収録されています。
ソウルフルでジャジーなトラックにスクラッチがガンガン入ってくる感じがカッコイイです。洋楽ヒップホップの「怖い」、「イカツイ」というイメージはそれほどない緩やかな感覚のとても聴きやすい曲ですよ。
Down With The King/RUN DMC
2曲目はRUN DMC(ラン・ディーエムシー)の「Down With The King」です。
1曲目で紹介したピートロックプロデュースの曲でピートロックもCLスムースも参加しています。
そしてこの曲はアルバムヴージョンではなくUK盤のシングルレコード収録の「Cool Breeze Mix」を強く推したいです。当時ミックステープに収録されているのはほとんどこっちにRemixの方でした。
とにかくカッコイイの一言です!!良い意味で洒落っ気なしで重量感抜群。これぞ王道のヒップホップと言ったところでしょうか。
RUN DMCはロックバンドのエアロスミスとのコラボ曲「Walk This Way」も有名ですが、当時ヒップホップとロックがコラボするって超斬新でしたね。
また黒いハットや革ジャン、アディダスのジャージやスーパースターのスニーカーなど新たなヒップホップのファッションを生み出したグループでした。洋楽ヒップホップ初心者の方は要チェックなグループです。
The World Is Yours/NAS
3曲目はNAS(ナズ)の「The World Is Yours」です。伝説のデビューアルバム「Illmatic」の4曲目に収録されています。
「Illmatic」は洋楽ヒップホップ史上最高傑作と言われているアルバムです。「The World Is Yours」はこれまたピートロックプロデュースの曲です。ピアノの音が入ったメロウトラックとNASのラップが激渋な1曲!!
スクラッチもガンガン入ってくるのもピートロックらしです。洋楽ヒップホップ初心者の方、NASは避けては通れない超重要人物です。
先ずは「The World Is Yours」から、そして伝説のデビューアルバム「Illmatic」も是非とも聴いて欲しいですね。
Shook Ones Part 2/MOBB DEEP
4曲目はMOBB DEEP(モブディープ)の「Shook Ones Part 2」です。アルバム「The Infamous」の15曲目に収録されています。
この曲はエミネム主演の映画「8Mile」のオープニングと最後のラップバトルのインストでも使われていた超ヒット曲です。聴くと思わずゾクッとする、鳥肌が立つような戦慄のトラック。
武闘派の二人のイカツイラップ。まさに男のヒップホップと言ったところでしょうか。90年代を代表するクラシックです。
Thick/D.I.T.C.
5曲目はD.I.T.C.(ディー・アイ・ティー・シー)の「Thick」です。D.I.T.C.は東海岸のラッパー、DJ、プロデューサーなど8人で構成された90年代を代表するクルーです。
D.I.T.C.とはDiggin' In The Crates(ディギン・イン・ザ・クレイツ)の略で、「レコードを掘る」という意味だそうです。こういう人達は日々レコードを掘りまくって元ネタを探し続けていたのでしょうね~。
こちらはシングルレコードですが、彼らのオリジナルアルバムはあるのかは謎です。コンピレーションアルバムはあるみたいですが。この曲はDJプレミアがプロデュースしています。
DJプレミアと上記で書いたピートロックは東海岸、そして洋楽ヒップホップ界を代表する名プロデューサーですので覚えておいて下さいね。
疾走感溢れるビートとスクラッチがDJプレミアらしさ全開です。正直この8人のマイクリレー、誰のラップが聴き分けるには難しいのですが、バース2の今は亡きBIG Lのかん高い声のラップだけ特徴的です。
どちらかと言うとイカツイヒップホップの部類に入るでしょう。東海岸を代表する名曲を是非体験してみて下さい。
まとめ
今回は今もなお色あせる事のない90年代の洋楽ヒップホップクラシックを5曲紹介してみました。どれも超有名な曲ばかりで初めて洋楽ヒップホップに触れる人でも気に入ってもらえる曲があるんじゃないでしょうか。
1曲好きな曲が見付かれば「この曲が好きなら似たようなジャンルのあの曲も聴いてみよう」とか、「このアーティスト、ラッパー、プロデューサーの曲が好きならこっちの曲も好きかも」とかどんどん繋がっていきます。
気付いた時にはあなたも90年代の洋楽ヒップホップの虜になっているかもしれません。
You may also like