ヒップホップといえば、MCバトル、カラーギャング、ディスり合い、スラング多用など、とっつきにくいイメージがあるのではと思いますが、今日はメロディアスでややロックテイストなオルタナティブ系のアーティストを紹介してみたいと思います。
イアン・ディオール
イアン・ディオールは、プエルトリコ生まれ、テキサス出身の23歳のアーティストです。
2018年にサウンドクラウドから発表したCutthroatで注目を浴び2020年には24KゴールデンのMoodにコラボレーターとして参加、ビルボードナンバーワンに輝き一気に知名度を上げました。
イアンディオールの魅力は、つややかな声のトーンと、メロディアスなフロー、そして誰もが感じるような感情の動きを素直に表現したリリックです。
聴いているうちに、いつの間にか心をつかまれているというタイプのアーティストです。
Iann Dior - V12（ft. Lil Uzi Vert)
キャッチーなフックが印象的。ドライブしながら聴きたい。
24kGolden - Mood (ft.Iann Dior)
イアン・ディオールの知名度を爆上げした大ヒット曲
ザ・キッド・ㇻロイ
ザ・キッド・ㇻロイはオーストラリア、シドニー出身の弱冠18歳のアーティストです。エモ・ラッパーのレジェンド、故ジュース・ワールドが手塩にかけて育てた期待の新人です。
がっつりとパンチの効いたディープボイスと、畳みかけるような力強いフローが印象的で、先が楽しみなアーティストです。ジャスティン・ビーバーとのコラボ曲、STAYが世界的に大ヒットしたので、聴いたことがある人も多いのでは。
The kid LAROI, Juice WRLD - GO
ジュース・ワールドからのバースデープレゼント、GOです。疾走感が心地よい曲。
The kid LAROI, Justin Bieber STAY
世界的な大ヒットとなったSTAY、愛する人にずっとここにいて欲しいという直球なリリックが刺さります。
ブラックベア
ブラックベアはフロリダ出身の31歳のアーティストです。手がけるジャンルもコンテンポラリー、ヒップホップ、オルタナティブR&Bと多彩で、また音楽プロデューサーとしても活躍しています。
さわやかなクリーンボイスに、一度聴いたら頭から離れないキャッチーなメロディ、そしてそれに似合わないトゲのあるリリックにはまります。地味ながらも完成度の高い曲を作り続ける、目が離せないアーティストです。
Blackbear Hot Girl Bummer
イタタな女子を軽快にサクサクと叩きのめす、ブラックベアらしい曲。
Blackbear do re mi (ft. Gucci Mane)
チルな曲調に、グッチメインのバーズが渋すぎる！
マシン・ガン・ケリー
マシン・ガン・ケリーは、クリーブランド出身の32歳のアーティストです。バトルラッパーとして人気を集め、ショーン・コムスのレーベルであるバッドボーイレコードとの契約を勝ち取ります。マシン・ガン・ケリーというニックネームは彼のマシンガンのような早口ラップから、ファンにつけられたものです。
最近のアルバム２作ではポップパンクに転向し、大きな成功を収めました。ジャンルを変えたことに対してバッシングもかなり受けているようですが、もともとロック寄りオルタナ・ヒップホップを独自のスタンスでやってきたからこその成果なのでは。
ポップパンク１作目Ticket To My Downfallはかなりロック色が強いアルバムですが、最新作のMainstream Selloutには、リル・ウェイン、ヤング・サグ、ガンナなども参加し、チルい感じのヒップホップ系の曲も収録されています。
Machine Gun Kelly die in california (ft,Gunnna, Young Thug and Landon Barker）Gunnna, Young Thug and Landon Barker）
ガンナ、ヤング・サグが参加というだけで全部乗せ感満載なんですが、プロデューサー兼ドラマーのトラヴィス・バーカーの息子、ランドン・バーカーがなかなかいい味出してます。これからの注目株かも。メロディアスでチルな感じに仕上がっていてアルバム内では異色の作品です。
Machine Gun Kelly Glass House (ft.Naomi Wild)
美しいメロディに、マシン・ガン・ケリーの曲の中でも1,2を争うダークなリリックが不思議と落ち着く名曲です。
EDMで盛り上がるのもいいけど、チルな感じのヒップホップでゆるりと過ごす休日もなかなかいいものですね。余談ですが、音楽授賞式「アメリカン・ミュージック・アワード（AMAs）」今回は元恋人との間に生まれた13歳の娘ケイシーと参加するなど子煩悩な一面も。
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